免疫物質や各種タンパク質などが含まれている母乳が、赤ちゃんにとって栄養的に素晴らしいものであることは、皆さん既に御存じかと思われます。栄養的に留まらず、母乳を通じた母子のメカニズムは驚くほど上手くできていて、「人間はやはりほ乳類」と実感させられます。最終回の今回は、その母乳を科学してその不思議をご紹介したいと思います。
母乳は赤ちゃんのオーダーメイド食品母乳は赤ちゃんが吸う刺激によって生産されます。そのため、赤ちゃんの吸う頻度によって生産量がコントロールされることになるのです。量だけでなく、母乳はその内容もTPOによって姿を変えるのです。例えば、赤ちゃんの空腹度に合わせて脂肪の量を変えています。お腹がすいているときほど高脂肪の母乳になります。また、赤ちゃんが成長するに従って必要とする栄養素も変化しますが、それに対応して母乳の栄養素も変化するのです。さらに、驚くべきことに未熟児で生まれた赤ちゃんのママが生産する母乳は、「未熟児対応スーパー母乳」となっています。通常よりも多くのタンパク質とカロリーが含まれているのです。まさに、母乳は個々の赤ちゃんに合わせた「オーダーメイド食品」と言えるでしょう。
母性を育てる愛情ホルモン、プロラクチン生産に役立つつい先日放送された「あるある大辞典」で「母性本能」が取り上げられました。
母性本能を支配するのは「プロラクチン」というホルモンとのこと。そのプロラクチンの驚くべき働きが紹介されていました。「筋力 免疫力 精神力」を向上させるというのです。実は、このプロラクチンは赤ちゃんが母乳を吸うことで生産されるホルモンで、授乳行為と母性が深く関わっていることが言えます。母性をupしたいのならば、母乳を赤ちゃんにあげないと勿体ない?
ただ、母乳をあげる行為は特に初期に軌道に乗るまでは精神的に辛いこともあります。筆者も苦労しました。でも、授乳行為は赤ちゃんに与えるだけでなく母親も得るところが大きいのです。今、母乳育児を挫けそうになっているママ、諦めないで頑張って下さいね。
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子育てを科学する(カソウケン)
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