「ほら、ほら、オリコウサンは、泣かないの!」 わが子が泣き出すと、ママはこう言って、泣きやませにかかりますね。もちろん、わが子が笑顔でいてくれるのに越したことはありません。しかし近年、子どもが泣くことには、成長にとって大きな意味があることが分かってきたのです。
カウンセリングの世界では、「感情解放」が、心の痛手を癒すのに大きな効果があることは、以前から知られていました。泣くという行為は、心のキズを自己修復するための自然治癒力が働いている証拠なのです。したがって、子どもが泣き出した時は、無理に泣きやませたり、気持ちをそらしたりせずに、心ゆくまで泣いてもらった方が、かえってその後、気持ちがスッキリして、元気の回復も早くなるのです。
「泣き虫さん」は、もともと繊細な心をもった子ども。それだけに、人一倍泣いて、心の元気を取り戻す必要があるのですね。ママは、「悲しいね」「コワイね」「寂しいね」と、ただただ、その気持ちに共感してあげるだけでいい。こんな優しい言葉で慰められると、ますます泣き声が大きくなったりしますが、それは、癒しのメカニズムがますます盛んに働くからなのです。ママだってそうですね。「泣き言なんか言わずに、子育てしろ!」と言われるより、「泣き言言いながら、やっていこうよ」と受けとめてもらった方が、どれだけ元気が出てくることか! 大人も子どもも同じなのですよ。
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